[3] 退院後約一ヶ月毎日通院 〜 放射線治療
退院して数日が経ち、「あとは抜糸してもらって。」などと考えていた頃、
手術したほうの乳房全体が痛くなってきました。
仰向けになれないし、寝返りも打てない状態になってしまいました。
「乳がんの手術後ってこんなものなのかなぁ?」
初めてのことなのでなにもわかりません…。
抜糸予定の日は、傷口が塞がっていなかったのでできませんでした。
11月11日の担当医師の診察のときも抜糸はできなかったのです。
手術したほうの胸のほうが、もう片方より大きくなってきました。
おかしいなぁ〜、でもこんなものかと思ったり…。
13日夜、シャワーのあと傷口から出血したので、救急救命センターに電話をしました。
大きめにテーピングをしている部分から外には出ていないので、
(テーピングの中でタポンタポンするくらいの量)
「明日の外科外来で大丈夫でしょう。」と言われ、明日の診察を待つことにしました。
次の日の診察で「化膿してますね。」と言われました。
すごく痛かったのも、大きくなってきたのも、化膿してたのが原因だったのですね…。
これからは消毒をしてもらうために毎日、通院しなければなりません。
平日は外科外来で、土・日は救急救命センターで、と休みなしです。
傷口から長いガーゼを出しては入れ、これが結構痛いのです。
痛さだけではなく、外来では2・3時間待ち、土・日も休まずの通院。
(自宅から病院まで4・50分掛かります。)
処置をしてくださる先生も毎日違うというのはかなりのストレスで、
(先生によって痛さの強弱の差が大きいのです。)
精神的にも、肉体的にも、限界に近い状態になっていました。
そろそろ一ヶ月になる頃(12月10日)、
先生に「傷口が付いたよ、よく頑張ったね。」と言われ、このあと隔日通院に。
その日に、病理検査の結果も教えてもらいました。
*ステージ T
*ガンの顔 ホルモン剤もよく効く、いい顔をしたガンだそうです。
*リンパ節転移なし
[一ヶ所ガンが皮膚組織に飛んでいました]
ガンが飛んだところが乳輪だったので傷口が少し複雑になりました。
乳首は諦めなければならないのかと思っていました。
(そのように言われていましたし)
でも先生が力を尽くしてくださって……
手術直後、乳首が付かなかった場合は手術をすると言われていましたが、
私は「絶対付く!!」と信じ、いいことだけをイメージしていました。
乳首が完全に付いたのを見たときは、なんともいえない複雑な気持ちでした。
(一所懸命しがみついてくれています)
さぁ、次は放射線治療が始まります。
この治療も毎日、通院をしなければなりませんが、土・日は休みです。
1月13日に放射線科の初診、照射部位や副作用の説明を受け、
翌14日から照射開始です。
照射の時間も短く、痛くもなんともないし、じーっと動かずに寝ているだけでした。
治療を開始してから2・3日経って、だるさと胸焼けのような症状が出ましたが、
放射線科の先生に「放射線宿酔でしょう。」と言われました。
初めの4週は乳房全体に、あとの1週は切除断端周辺に集中的に照射します。
放射線治療の副作用として、
日焼けのようになる皮膚炎や色素沈着、乳房の線維化(硬化)があります。
私の場合はこの症状に加えて、
約1年後、肺の表面が毛羽立っている状態になっていました。
(CT画像)
2月25日が放射線治療最後の日になりました。
11月14日からこの日まで続いた毎日通院もようやく終わります。
正直なところ、この期間は本当に長く、しんどく感じました。