2003年10月に乳がんの手術をした私の体験を記してみました





　　　　　[1]　胸に違和感　〜　乳がんと診断されるまで　　　



　　　　　2003年の6月頃から胸が張るような違和感を感じるようになりました。
　　　　
　　　　　胸が張るという感覚はしばらくなかったのですが、

　　　　　40歳代になると更年期でこういう症状もあるのかな?と、考えたりしていました。

　　　　　７月になって、たまたま見たテレビで『乳がんの自己検診法』をやっていたので
　　　　
　　　　　同じようにやってみました。（誰にでもできる乳がんの自己検診法）
　　　　
　　　　　・・・！
　　　　　ん？なにかある。
　　　　　・・・？
　　　　
　　　　　一瞬、冷や汗が出ました。
　　　　
　　　　　もう一度、落ち着いて触れてみることにしました。
　　　　
　　　　　しこりのようなものがあります。
　　　　
　　　　　夜、お風呂に入ってからもう一度、
　　　　
　　　　　寝床に横になってからまた確認してみました。

　　　　　逃げだしたくなる気持ちを抑えながら何度も何度も……

　　　　　「病院に行ったほうがいいのかな…、もう少し様子を見ようかな？」
　　　　
　　　　　その後1週間くらい経った頃、生理になりました。
　　　　
　　　　　生理前のしこりだったのかぁ…と、少しホッとしました。
　　　　
　　　　　テレビで「自己検診は生理の後4〜5日が適しています。」と言っていたので、
　　　　
　　　　　生理が終わってから、再度自己検診をしてみました。
　　　　
　　　　　…やっぱりあるのです。
　　　　
　　　　　違和感を覚えるようになってからそろそろふた月。
　　　　
　　　　　病院に行くことに決め、8月の中旬に総合病院に行ってみました。
　　　　
　　　　　どの科で受診すればいいのかわからなかったので相談受付で聞き、
　　　　
　　　　　教えてもらった外科への手続きを済ませ、診察を待ちました。
　　　　
　　　　　2時間待ってようやく診察室へ。
　　　　
　　　　　先生の診察（触診のみ）を受けた結果は、
　　　　
　　　　　「乳腺症でしょう。
　　　　　　3ヶ月経って気になるようだったらまた来てください。」ということでした。
　　　　
　　　　　「ホッ、乳がんじゃなかった…。」と、胸をなでおろしました。
　　　　
　　　　　でも「なんの検査もしないで?」納得できない部分もあったのです。

　　　　　その後、8月末に予約が入ってた大学病院の内科で診察を受けました。
　　　　　（2002年から診てもらっています）

　　　　　なんでも話せる先生（女の先生）なので、しこりのことを相談してみました。

　　　　　「たしかにあるね、一応検査してみようか。」ということで、

　　　　　マンモグラフィ（乳房専用X線検査）と超音波検査をすることになりました。

　　　　　診察から2週間後の超音波検査中、

　　　　　「ここにあるのが見えますか？
　　　　　　どういうものか、細胞を採らないとわかりません。
　　　　　　どうしますか？」

　　　　　モニターに映し出されているしこりを見せてもらいながら聞かれました。

　　　　　どうするもこうするも迷っている場合じゃありません。

　　　　　即、「お願いします。」と答えました。

　　　　　お願いしたものの細胞診はかなり痛く、お産の何十倍も痛いと思いました。
　　　　　（場所によって痛さの強弱は違うらしく、乳首に近いところは痛みが強いようです）

　　　　　結果は、ひと月後の9月24日の診察で聞きました。

　　　　　呼ばれて入って直ぐ「よくないよ、99％ガンという結果が出てるよ。」
　　　　　（採取した細胞が少なかったために100％と出なかったようです）

　　　　　先生から言われ、「やっぱり乳がんだったんだ…先生に相談してよかった！」

　　　　　前の病院の先生のいうとおりにしていたら…と、想像するだけで怖くなりました。

　　　　　外科の先生への紹介状をいただき、外科の受付に。

　　　　　乳腺外科の先生の診察日がこの週はもう終わってしまい、

　　　　　次の週まで待たなければなりませんでした。

　　　　　待っている間、気持ちがいろいろと変化していきました。

　　　　　　　　　　*疑問（なぜ私がガンに?）
　　　　　　　　　↓
　　　　　　　　　　*拒否（ガンなんて嫌だ!）
　　　　　　　　　↓
　　　　　　　　　　*受け入れ（なってしまったものはしょうがない）
　　　　　　　　　↓
　　　　　　　　　　*納得（死ぬときにいい人生だったと思えるような生き方をしよう！）

　　　　　　　日々、否、一分一秒ごとに変わっていたような気がします